失敗をして落ち込んでしまったときは

おはようございます!

 

今回は、「失敗して、気分が落ち込んでしまうとき」

について書きたいと思います。

 

実は、ある方から、「失敗から、学ぶ一番いい方法は何だろう」

と聞かれました。

 

誰でも失敗は必ず経験します。

なので、そこから学ぶという気持ちは良いことですね。

 

それを失敗ととるか、とらないかはその人次第ですが、

(エジソンの言葉、

「それを失敗と思うな。それを誤りと言ってはいけない。

 学んだのだ、と言いなさい」は有名ですね)

 いずれにせよ、失敗=自分の思い通りにいかなかったことです。

自分の思いどおりにいかないことはあります。

なぜなら、人生は自分の思い通りにいかない時に、

どういう風にその荒波を乗りこなすのかを、学ぶステージだからです。

 

アーユルヴェーダでは、人生のゴールをモークシャと呼び、

自我が無くなり、あらゆる苦痛や悩み、恥から解放された状態に至ることを

目指すことを説きます。

 

「自分の思い」というのが、無くなり、

宇宙の全てと自分が一体であることを、真に理解した状態です。

この状態になると、もはや苦しみからは、解放されています。

モークシャについては、書くことがいっぱいあるので、

また別の機会に書きたいと思います。)

 

では、モークシャにまだ至っていない、私たちはどうすればいいのか。

 

私は、失敗から学ぼうとすることも大事だと思いますが、

まずは、その失敗した、というネガティブな気持ちから、

自分を解放してあげれば良いと思います。

そして、ネガティブな気持ちから抜けられれば、

自然と次にとるべき行動が見えてくると思います。

 

私たち人間は、他の動物より、大脳新皮質が発達してきましたので、

「時間」の概念や、「自我」の概念、「情」の感情、という

高次精神活動を営むことができるようになりました。

 

この「時間」の概念があるおかげで、過去・現在・未来を認識し、

記憶に基づいて考えを巡らしたり、未来について思いを馳せることができるのです。

 

 しかし、この過去や未来のことを考えられる能力が、

私たちの苦しみを増やすことになってしまっています。

 

もう起こってしまった、過去のことを考えることに時間を使い、

後悔をしたり、自分を責めたり、思い出して嫌な気持ちになったりします。

しかし、過去のことを考えても、過去は変わりません。

それに、自分がやったことは、その時、自分が一番ベストだと思ってやったはずです。

そうせざるを得なかったのであれば、その行動自体を悔いてもしょうがないです。

 

だから、過去の失敗を受け入れても良いのです。

その時は、それしかできなかったのだから、それで良かったのです。

 

また、私たちは起こってもいない将来のことを考えて、不安を覚え、

恐れます。

しかし、将来を考えて、ネガティブな気持ちを抱くことは、

ネガティブな結果を引き寄せることはあっても、

良い結果に導いてくれることはありません。

 

過去のことや未来のことを考えるのに、時間を使って、

ネガティブな気持ちになるのは、本当にもったいないことなのです。

 

私たちは、もっと「今」「ここにいる」ことに集中すれば、もっと楽になれます。

今、この場に生きていることを感じ、

今自分がここにいることの中で、感謝できることが無いか、探してみるのです。

 

アーユルヴェーダのディナチャルヤ(一日の過ごし方)の中に出てくる、

瞑想や、ヨーガは、この「今」「ここに存在する」私に意識を集中させ、

自分が、宇宙の一部であることを、思い出す手伝いをしてくれます。

 

過去や未来のことを考えて、気が散ってしまうのを防ぐために、

一日に一度、意識的にヨーガ等で、「今ここにいる、私の呼吸」に

集中する時間をつくることは、今の私のパフォーマンスを上げてくれることに役立ちます。

 

「失敗してしまった」「どうやってリカバリーしよう、、」と

後悔や、不安の気持ちが出てきてしまったら、

過去や未来のことを考えるのに、時間を使いすぎている!と、思い出して

今、ここにいること、に集中し、感謝の気持ちを持つことを、考えてみてください。

 

継続的に続ければ、だんだん、心配事や不安なことが、

減ってくるはずです!