月経とアーユルヴェーダ 生理中はどう過ごす?
今回は、月経について書きたいと思います。
月経は「浄化のプロセス」と考えられます。
身体にアーマ(老廃物・毒素)が溜まっていると、浄化の際には
身体の負担が重くなるので、当然、生理痛は重くなります。
私は普段は生理痛は軽めですが、夜更かしをした翌週にきた月経は、
生理痛がひどく「身体は正直だな。。」と感心した思い出があります。
では、できるだけ身体に負担なく、上手に月経を付き合うには
どうすればいいかをご紹介します。
月経はワータの働きによるもの
まず、そもそも体内において、月経は
どのドーシャによって引き起こされるかというと、
ワータの働きです。循環・運搬作用ですね。
なので、生理中はワータ(冷たい性質)が増えやすいので、
身体を冷やさない方が良いのです。
月経前後も含め、おおまかに下記のように考えられます。
卵胞期:カパ
子宮内膜が厚くなり、卵子がくる準備をする頃。
カパが上がるのでカパの性質が出ます。
穏やかな気持ちになり、肌はツヤが出ます。
エストロゲン(卵胞ホルモン)が出るので、
骨盤が閉まり、より女性らしい体つきになります。
排卵期:ピッタ
ピッタが血液に働きかけ、子宮内膜を更に厚くします。
ピッタの行動的な面が出て、気分が明るくなると言われています。
エストロゲンがピークになることが関係していると思われます。
黄体期:ワータ(生理前〜月経期)
受精しなかった場合、子宮内膜がはがれ落ち、出血が始まります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)が出るので骨盤が開き、
お尻が大きくなることも。
ワータの性質が出て、精神が不安定になったり、
イライラすることがあります。
月経期(生理中)の過ごし方(ドーシャ別)
生理中の過ごし方については、まずドーシャ別に見ていきたいと思います。
ワータ:
ワータの乾燥性と、冷えが増えるので、肌が乾燥したり、
身体が冷えやすいです。また、少しやつれてしまう方もいます。
温かく、消化に良いものを選んで食べましょう。
カフェインの摂取は控えたほうが良いです。
また、乾きやすいので、白湯やギーをとると良いです。
ピッタ:
ピッタの人は経血が多い傾向があります。
(ピッタエネルギーが血に宿るため、と言われています)
また、胸が張り、体温が上昇します。
ピッタを増やす、辛い食べ物や、脂っこい食事は控えた方が良いです。
軽いヨガをしてあげると、生理痛を紛らわせます。
(子宮が逆さになるポーズは控えましょう)
カパ:
身体がむくみやすいです。
気分が落ち込み、過食に走ってしまう傾向があります。
カパの冷たい性質と、湿った性質が出るので、
温かさと、乾燥性を持った、ショウガやシナモン、黒こしょう
をとると良いでしょう。
甘いものや、乳製品などは避けた方が良いです。
体がだるくなりますが、昼寝は避けましょう。
生理中の昼寝は、スロータス(体内の循環の管)の流れを
阻害するので、浄化の妨げになります。
軽いウォーキングをして、循環を高め、毒素の排泄を促します。
月経中(生理中)の過ごし方(全ての方)
ワータが増えるのは、全体的にあてはまるので、
休息をしっかり取ること、身体を温めることは必須です。
・普段よりゆったり過ごす。
・軽いウォーキングやヨガは大丈夫。
・入浴は、しても良いですが、身体を温めすぎると、
出血が増え身体に負担がかかるので注意しましょう。
・頭や肩を冷やすとワータが増えるので、
生理1〜2日目は、夜に頭を洗うのは避けた方が良いです。無理の無い範囲で!
・温かく、消化の良いもの、少し小食、を心がけましょう。
・炭酸飲料、カフェイン、辛いものは避けます。
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私は、意識的に生理中は、人と会う機会を減らしたり、
仕事量を調節し、できるだけゆったりと過ごしています。
日本でも昔は、生理中の女性は、隔離された部屋で
日々の家事をせずに、のんびり過ごしたとされるので、
理にかなっていますね。
(生理や血液が不浄のものとされたので、食事を作ったりできなかった)
今回は、生理中の過ごし方をご紹介しましたが、
基本は、生理でない時に、毒素を溜めないような生活を
心がけることが重要です。