食べてないのに、翌朝、胸やけがするとき

「最近、食べていないのに、朝起きると、

 胸やけがするんですよ。。」

 

と、後輩のTくんが、犬みたいな顔で言ってきました。

(Tくんは、ソフ○バンクのお父さんみたいな可愛い顔をしてます)

 

お〜。。それはいけないです。

 

前日の夜に、そんなに重い食事をとっていないのに、

翌朝、胃が重く感じたり、むかむかすることはありませんか?

 

そういう場合は、寝ている間に、寝れていないのかもしれません。

 

私たちが活動するには、血液と酸素が必要なのですが、

この使われる配分が、覚醒時と睡眠時で異なります。

 

運動時:

 骨格筋と皮膚・・・80%〜85% 

 脳     ・・・3〜14% 

 心臓    ・・・4〜5%

 肝臓と消化管・・・3〜5%

 腎臓    ・・・2〜4%

 骨・脂肪など・・・1〜2%

 

 

安静時:(横になっている時)

 肝臓と消化管・・・20〜25%

 腎臓    ・・・20%

 骨格筋   ・・・15〜20%

 脳     ・・・13〜15%

 骨・脂肪など・・・10〜15%

 心臓    ・・・4〜5%

 皮膚    ・・・3〜6%

 

なんと、運動しているときは、たったの10%にも満たない

血液しか、消化や吸収に使われていないのに

安静時は、血液の50%が、肝臓や消化管、腎臓などの

消化吸収に使われる臓器に使われています。

 

私たちの身体の中にある血液の量は、当然「限り」があるので、

この消化に使われるべき血液が、他のために使われてしまったら、、

当然、翌朝になっても、食べ物が消化しきれず、

栄養素が十分に吸収されることも無いのです。

 

彼の場合は、夜、寝る直前まで、考え事をしていて、

寝ている時に脳に血液が使われてしまって、

消化不良を起こしていました。

 

脳は、寝ているときも、日中に受けた刺激や情報を

整理する為に動いています。

これが、脳に刺激(過度のストレス・騒音など)がいき、

過度に脳が動いてしまうと、脳に血液が使われ

身体の細胞の修復は妨げられ、

消化不良で、栄養素は吸収されず、

翌朝は、寝たのに、休んだ感じがしない、重い感じが残ってしまいます。

 

寝る前までに考え事をするのは、極力避けましょう。

 

結局、考えたことを実行するには、「筋肉」を動かして、

「実行」するしかないのですから、

夜は、ただ良い睡眠をとることに集中して、

筋肉を休ませ、消化器系に働いてもらい、

昼に、「行動力」を発揮しましょう。

 

十分な休息が取れて、パフォーマンスも良くなるはずです。